マンションの相続税評価額を計算するには？建物と土地部分についてご紹介

マンションをはじめ、不動産を相続する際は現金よりも相続税の計算が複雑になります。
とくにマンションの場合は建物と土地で計算方法が異なるため注意しなければなりません。
今回は、マンションを相続した際の相続税評価額とは何か、建物と土地の相続税評価額の計算方法についてご紹介します。

マンションの相続税評価額とは

相続税評価額とは、不動産を相続した際に支払う相続税を計算するための一定の基準に基づいた不動産の価値のことです。
相続税を計算するには、マンションなどの不動産の相続税評価額に加え、現金、預貯金、生命保険などのプラスの財産をすべてまとめて遺産総額を出す必要があります。
マンションの相続税評価額を計算するためには、土地と建物を別々に評価しなければなりません。
さらに、2024年1月1日以降からは旧来の計算方法とは異なる方法が用いられており、評価額に対して一定の補正が必要です。
この補正を区分所有補正率と言い、タワーマンションなどの高層マンションにおける市場価格と相続税評価額との乖離を是正するために導入されました。

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マンションの建物における相続税評価額の計算方法

マンションの建物部分は、これまで固定資産税評価額と同額の相続税評価額となっていました。
集合住宅であるマンションの固定資産税評価額には、専有部分の価額だけでなく、共用部分を住戸の数で按分した価額も含まれます。
2024年以降はこれにさらに区分所有補正率をかけるため、計算式は「相続税評価額＝固定資産税評価額×1.0×区分所有補正率」です。
固定資産税評価額は、該当のマンションが所在する市町村から毎年送付されてくる「固定資産税の課税明細書」に記載されています。

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マンションの土地における相続税評価額の計算方法

マンションの土地部分は、建物部分と異なり、敷地全体の価値を住戸の持分に応じて按分した金額が相続税評価額となっていました。
建物が建っている土地の敷地全体の評価額を算出する際は、主に1㎡あたりの路線価に実際の面積をかける方法で算出されます。
2024年以降は区分所有補正率も計算に含めるため、計算方法は「路線価×マンションの敷地面積×持分割合×区分所有補正率」です。
このようにして計算された建物部分の相続税評価額と土地部分の相続税評価額を合わせた金額が、相続したマンション全体の相続税評価額となります。
これをほかの資産と合わせて遺産総額を計算し、控除などを差し引いて相続税を算出します。

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まとめ

相続税を計算するためには相続した不動産の相続税評価額を算出しなければなりません。
マンションの場合は、建物部分と土地部分でそれぞれ評価額の算出方法が異なるため注意が必要です。
2024年以降は、建物と土地の相続税評価額に区分所有補正率による補正をかけて計算します。
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